月塞がり

サークル LoastedSeaweed

インド、心の旅

お久しぶりです。僕です。

突然ですが、いま、僕はインドに来ています。

海外ニートってやつです。

 

尽く転職活動に失敗し、いっそ自殺してしまいたくなったところ、そういうことをやっている友人が声を掛けてくれたのがきっかけです。

五月末に知人のクラブイベントに出演する予定があったため、それを終えたら渡航するつもりでずっとチケットだけ用意していた状態でした。

 

ところで誘ってくれた友人というのは本当に実家が裕福で、こどもの頃からの腐れ縁というか、いわゆる幼馴染なのですが、腹が減るかゲームがしたいか漫画が読みたければこいつの家に行けば全て解決するという四次元ポケット的なやつで、そんな恵まれた環境の本人ですから、当然性格はクズそのものです。

何も求めない代わりに、何にも労を尽くさない。

全く勉強なんてものをしなかったし、もちろん全く働かない。

それでも誰でも名前を知っているような私大を出て、誰でも名前を知っているような大企業に新卒で入社し、半年で辞めてからずっとインドで暮らしています。

それでも、僕の仕事の事情が困窮していて本当に辛くて辛くて泣くことも笑うことも出来なくなり声も出せずにいた時、唯一向こうから声を掛けてくれた人物が彼でした。

 

住居は、彼の住んでいるところがアホみたいに広く部屋もたくさんあるため、一室間借りしています。食べ物は基本外食ですが、彼が(日本人でも)食えるところに詳しいので不自由はしてません。

インドの物価は日本の数倍安く家賃も屁のようなものなのでひとりで暮らしても良いのですが、言葉がわかる奴と一緒に暮らせるメリットは大きいです。

僕の働いていた頃のわずかばかりの貯金と、身の回りのガジェット類を処分した金を合わせればあと数ヶ月はこちらで何もせずに暮らせていけそうです。

かといってすることも特にないので、毎日街をぶらぶら歩いて見たりして過ごしています。(大事にしていたEOS KissX4も旅費のために手放しました)

 

こういった生活をしていると、数年前家出同然で別の友人の家へ居候しはじめた頃のことを思い出します。

新卒で就職出来なかった僕には蓄えなどあるはずもなく、着の身着のままで働けるところを探して、他に部屋を借りてと、少しずつまともな暮らしに近づいてくことが生きがいでした。

それがこうして遠い国に逃げ出し、ぼんやり何もしないでただ金が尽きるのを待つ生活に落ちぶれるなんて、まるで振り出しに戻った気分です。

 

時間があるのなら、本を読んだり、学習したりすれば良いと思うのですが、もはや何かすること自体苦痛なのです。

報われない努力どころか、それによる受難しか得られないという命運というものが確かにあるのです。

こうまで全てが裏目に、真っ逆さまに振り出しに戻ってしまって、何処に希望が見い出せましょうか。

 

失うのならばどこまでも貧しく、身も心もなり果てるものです。

富む者がそうであるように。

 

このゲームのプレイヤーに、どうなるか分かっていてサイコロを振るという人はいません。

それでも多くは良い結果を期待するはずです。

でなければ、そうはしないでしょう。

少しでも、前に進めるはずだと。

 

幸福とは、そういったルールを信じられる命運にあるかどうかを言うのだと、いま僕はこんな暮らしに行き着いてから、ようやく気付いたのです。