月塞がり

サークル LoastedSeaweed

imoutoidに会ってきたよ

http://www.flickr.com/photos/lunaryue/tags/imoutoidoffmay2008/




 先日、オフ会にてimoutoid氏にお会いする機会があったので行ってきた。

imoutoidとは!

 http://blog.livedoor.jp/imoutoid/

 オフがあると聞くまで、失礼なことに名前を知らず。
 しかし曲は知っていた。
 ニコニコ動画で何度もリピートして聞いたことのある曲だった。FF6のアレンジメント。ファンファーレからの繋ぎが良くって、何度もそこだけ繰り返して聞いていた。
 僕は、音楽をやられている方について、本人がどんな方かというのをそれほど気にしない性質なのだけれど、会えるよと聞いては無性に会いたくなるものです。
 それに、オフ主催の@tomad氏が
「参加人数が少ないとショバ代でお通夜になっちゃうよぉ」
 なんて、涙を目元に溜めたまま僕を見上げ抱きついてきたりしなかったりしたもので。
 いえ、してません。

 で、なんか楽器持ってきなさいよ。
 という指示だったので、自分は10年程ほったらかしにしていたトランペットを用意。
 前日にメンテし、試奏してみたところ、ドからドまでしか出ない。次のソくらいまでは出たのに、やはり10年のブランクは大きい。
 ついでに楽譜も読めなくなっていた。
 一体この10年間、俺は何をしていたんだ!
 そんな想いを胸に秘めたまま、当日はスクランブル交差点で方角を見失い、遅刻して参加。
 
 いつもの言い訳だけれど、東京は広すぎる。狭いなんて言った奴は誰だ。

まずは自己紹介から

 恐らく自分が来る前に済ませていたであろう(?)自己紹介を再び。軽い気持ちで東京へ出向いた自分が恥ずかしい。
 参加者は若い方が多かった印象。
 自分を含めて18歳前後の方が多かったように思う。音楽をやられている方と聞く方で半々くらい。
 
 自己紹介を終えると、機材のセッティング。
 PCをはじめ、パッドその他、正確な呼び名を知らない見慣れぬ機材がいっぱい。
 皆さんそれぞれ持ち寄られた模様。
 他にドラムセット、キーボードが設置されていた。あと、たて笛。笛科の@mochilon氏がお見えになっていた。

課題曲の練習の前に

 事前に提示されていた課題曲をやる前にウォームアップ。
 適度に音出し、imoutoid氏が決めたコードに沿って軽いセッション。
 Key*2,Drms,Bassがメインで合わせていく。

 その間、僕はひたすらチューニング音を出すことだけをしていた。
 自分でもうるさいなと感じた頃、そっとトランペットをケースにしまった。
 10年ぶりに演奏した曲目はロングトーンでした。

 楽しい時間はまだまだ続く。

課題曲とDJタイム

 セッションもそこそこに、課題曲をやろうという流れに。
 それでいろいろあって、いろいろやった末、
「この曲意外に難しいぞ」
 という結論に全員が一致し終わった。

 ここまでで、既になんだかんだで2時間ほど経過していたように思う。

 休憩を兼ねた@tomad氏のDJタイム開始。
 @tomad氏のプレイにドラムやキーボードを重ねたり邪魔したり、歌ったり踊ったりしてみんなで遊ぶ。

imoutoid氏の解説タイム

 小一時間遊んだ後、imoutoid氏の楽曲解説タイムが開始。
 主に直近にUPされた楽曲について、実際のトラックを用いてのかなり詳細な説明が行われた。
 
 『agent yoru wo iku』に散りばめられた精緻な細工をはじめ、数々の楽曲に込められたアイディアを紹介。
 また併せて、堅固に音楽理論を礎えとしたimoutoid音楽理論が展開され、氏の思考法、姿勢が楽曲と共によく理解出来る内容だった。

 特に耳に残ったフレーズを、うろ覚えで申し訳ないが書き残しておく。

「(曲中の、とあるリズムの繋ぎ箇所をさし)
 ここはどうしてもうまくいかなくって、すごく悩んだところなんです。
 どうしようどうしよう、どうすればいいんだ、って。
 悩み続けて、でも理論に噛り付いてもダメで。
 ある時はっとなって、それは”自分がどういう音が欲しいのかってのを忘れてた”ってことなんです。
 思い詰めるあまり、自分は何をしたかったのかっていうのが分からなくなっていたんです。
 今思うとその時は気分もあまり良くなかったと思う。
 自分が一番安らいでいる時にやるのがいい。それで自然に出てくる音が、本当に欲しい音」

「別分野の人には当り前過ぎる表現を、自分は全く知らなくて、その発想に思い当らなかった」

感想

 他にも技術的ではない範疇の持論を、それは氏のごく個人的な思想も含め、おおいに拝聴することが出来た。
 氏の話を聞くに、氏は表現することそのものへの執着心よりも、ものづくりへの純粋な興味、好奇心、そして何より自らの欲する音楽への探求心に満ち溢れた人物であるように感じた。

 僕は音楽について、本当に適当な接し方しかしてこなかった人間だけれども、氏の技術的な理論には自分が創作で文章を書くときのそれに通じる箇所が多かった。
 それが驚きだった。

 密度、うねり、収束、グルーヴ、フレーズ、リズム、浮遊、そして間。

 これまで文章創作で、自分が独り『こうなんじゃないかなぁ』と試行錯誤してきたことを、目の前で鍵盤を叩きながら的確に解説されていく様に奇妙な親近感を覚えた。
 
 最後に、解説中の氏は、ひとつひとつ、言葉を確かめながら論じていたように見えた。
 作品を見直し、言葉にし、フレーズを再生し、なぞって行く。
 その瞬間にも氏は進化しているように見えた。

 機会があれば、またお会いしたい。
 

余談

 オススメの音楽があったら、ジャンル不問で教えて欲しいとのことだったので、取り急ぎ、きっと聞いたことがないであろうKAMELOTをオススメする旨のメールを送信することにした。